
熱海市議会は24日、第3庁舎第1会議室で総務福祉教育委員会協議会を開き、斉藤栄市長から3億900万円で購入を予定していた岡本ホテル跡地の価格について、1500万円値引きさせ、3億7500万円に下方修正させた、との報告を受けた。
市長が同跡地所有者の(株)ひまわり(新保光栄社長)と4月11日に市役所で値引き交渉した結果を説明したもので、新保社長から正確な実測により土地面積が166,13㎡(約50坪)減って3103,72㎡だったことなどから「熱海市のまちづくり、発展のためにお役に立てれば、という思いで判断させていただいた。駆け引き抜きで坪単価40万円弱の3億7500万円」の最終回答を引き出したという。
「こちらから土地面積の減少については触れなかったが、熱意が伝わったのだと思う」と語った市長は、「最大限の譲歩をして頂いた。これ以上求めたら破談になる」と語気を強めた。
協議会では「1500万円まけさせたからと言って胸を張られても困る。面積が少なかったうえに、議会側がやんやといったから再交渉したのに過ぎない」(米山秀夫議員=公明)、「この金額をどう評価するか、協議会として何らかの結論を出すべきだ」(梅原一美議員=自民)などと迫ったが、山田治雄委員長=民主=が「協議会は市長の説明を聞く場。(購入は)2月議会で承認(反対少数で可決)されている」と強引に引き取り、後味の悪さを残す中で3億75000万円での購入が決まった。
市は28日に正式契約を結ぶ予定で、平成29年度の供用開始を目指す。
(編集主幹・松本洋二)
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