【文化】命日に逍遥忌記念祭、熱海ゆかりの文豪しのぶ 

晩年を熱海で過ごした小説家坪内逍遥の功績をたたえる「第44回逍遥忌記念祭」が命日にあたる28日、起雲閣音楽サロンで開かれた。
式典では田辺国治副市長、西島幹人熱海稲門会(早稲田大学OB会)会長、岡室美奈子早大坪内博士記念演劇博物館館長がお慕いのことばを奉読した。
高橋幸雄市議会議長、橋本一実県議のあいさつに続いて、坪内逍遥のうた保存会が「としのはじめ」「開いた開いた」などを披露し、出席者全員で逍遥が作詞した「熱海市歌」を斉唱した。
記念講演では児玉竜一早大文学学術院教授が「坪内逍遥と澤田正二郎ー新しい国劇をめざしてー」をテーマに話し、逍遥をしのんだ。
式終了後、多くの出席者が逍遥が眠る海蔵寺へ移動、墓参した。
この日は日曜のみ開館される逍遥の熱海の住居「双柿舎(そうししゃ)」が開館され、多くの逍遥ファンや早大関係者が訪れた。

◇逍遥と熱海 明治45年に糸川沿いに別荘を構え、昭和10年に大正9年から15年間過ごした市内水口町の双姉舎(逍遥の私邸)で77歳で没した。翌年から命日には近親者や市、熱海稲門会の有志が追悼行事を実施。熱海市歌を作詞、図書館の創設に尽力するなど市の文化振興に大きな功績を残した。

◇熱海市歌 作詞:坪内逍遥 作曲:弘田龍太郎
一. 真冬を知らざる常春熱海 真夏も涼しき秋の海辺に 千歳を湧き湧くくすしきいで湯 病めるも怠り憂いも忘る ああこの楽土は我が住む町
ニ. 貴賤をわかたず東西とわず 喜び迎えてともに楽しむ 進める文化になす業しげく 疲るゝ人々来ませやここへ わがこの熱海は共有国宝
三. 真冬を知らざる常春熱海 真夏も涼しき秋の海辺の くすしきいで湯は世界に知られ 万里の涯より千客いたる わがこの熱海は世界の公園

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