毎年恒例の「郷愁のランプ展」が13日、澤田政廣記念美術館で始まった。澤田政廣は、生前さまざまな骨董品を収集しており、とくにランプの収集では、当時、日本でも指折りの収集家の一人。今年もコレクションの中から、政廣自慢の洋ランプと日本で独自の発達をとげた座敷ランプなどを展示している。
本来、テーブルの上に置かれて使用される洋ランプ。日本の畳文化の中で独自の発達をとげた明治期の座敷ランプ。対比すると面白い。
政廣は、ランプの持つ一種不思議な耀きと色彩、形の面白さ、ロマンティックな香りを放つ美しさに魅せられランプを幅広く収集。そのうち約160点が同美術館に収蔵されている。
明治・大正時代の郷愁を感じさせるコレクションだ。
(熱海ネット新聞)
◇澤田政廣(1894~1988)
本名、寅吉。文化勲章受章芸術家、熱海市名誉市民。
熱海の海辺に育ち19歳で彫刻家を志し、 高村光雲(たかむらこううん)の高弟:山本瑞雲(やまもとずいうん)に師事。93歳で没するまで、多くの木彫作品をはじめ、絵画、陶芸、版画、書など、 さまざまな芸術領域にわたり創作した。
◇開催期間
5月13日(火) ~ 7月13日(日)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。