【コラム】20代芸妓の積極登用で「熱海をどり」がより充実  

大型連休の前半の目玉となる「第25回熱海をどり」が29日、閉幕した。

今年は熱海芸妓見番歌舞練場が完成して60周年、熱海をどりが始まって25周年の記念公演。「桜」をテーマにした出し物が華やかさをいっそう醸しだし、2日間に渡って4回あった舞台はいずれも満員。およそ1000人が鑑賞した。

 
小夏さん、静さん、愛千代さん、笑千代さん、りょうさんの20代芸妓を積極登用し、分かりやすい演目の「舞妓」を番組に組み込んだことも功を奏した。会場では「小夏ちゃん」「静さん」などの掛け声が上がり、これまでとは違う世代の観客が増え、明るい材料を提供した。
彼女たちが輝いて映るのも、松千代さん、関美さんをはじめ、実力に裏打ちされたベテラン芸妓が多くいるからだが、もうひとつ見逃せないのは日本最高峰の技量を持つ「地方」の存在。

 
舞台右横では、きり花さん、常盤津孝野さん、金太郎さん、小文さんの「唄」。旬子さん、露子さん、玉竜さん、千代菊さん、初菊さんが「三味線」。こちらも日本一の芸妓を抱える熱海の大きな財産だ。

(編集主幹・松本洋二)

 

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