
真夏の風物詩「第31回MOA美術館薪能」が1日夜、MOA美術館ムア広場特設会場で開幕。初島、伊豆大島の夜景を背景に能舞台がかがり火に揺らめき、幽玄の世界が観衆を魅了した。初日のこの夜は、能「宝生流『清経(きよつね)』」、狂言「大蔵流『千鳥』」、能「宝生流『野守(のもり)』白頭(はくとう)」が演じられた。
MOA美術館の薪能は、日本の伝統文化の普及、向上と地域社会への貢献を願って毎年この時期に開催され、夏の風物詩として定着するとともに、熱海市の文化レベルの高さを全国に発信している。雄大な相模湾を眼下に望み、火入れ式のころには、湾上に漁火が揺るぎ、海原は光のるつぼと化す。出演者のレベルの高さと相まってまって、屈指の人気を誇っている。2日も行われる。
◆2日の演目
能「観世流『経正(つねまさ)』」▽狂言「和泉流『柿山伏(かきやまぶし)』」▽能「観世流『羽衣』彩色之伝(さいしきのでん)」
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