
大熱海漁協(石井勝夫組合長)は20日、熱海市と共同で熱海港、伊豆山、上多賀、下多賀の4カ所にアワビの稚貝1万2400個を放流した。
稚貝は体長2・1センチ~2・6センチのメガイアワビ。沼津市の県漁協連合会温水利用研究センター沼津分場から購入した。
熱海港では組合員4人が漁船に乗り込み、横磯の水深5~6メートルの岩場にダイバーが潜り、アワビの稚貝がびっしりと付いた縦25センチ、横20センチのコンクリート製の板を魚に食べられないように岩場のすき間などに置いた。およそ3年ほどで11センチほどに成長し、採取できる大きさに育つという。
静岡県内のアワビの漁獲量は水質の悪化などで昭和62年の104トンをピークに年々減っており、ピーク時の5分の1以下。熱海市民や飲食店、来訪者に安定供給するため、同漁協は21年ほど前から毎年この時期に実施している。初島でも23日に放流する。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。