
気温31度の太陽の直射と波のうねり。今大会の最年少チーム、熱海市の小学6年生で作る「桜ヶ丘スイミングクラブ」(清水賢介、原璃流夏、高橋颯季=指揮者・高橋康道)は厳しいレースを強いられた。しかし、「去年は一緒に泳いだ2人に助けてもらったので、今年は自分が頑張る番」という清水君が、負担の大きな先頭で泳ぎ、時には立ち泳ぎで後続の女子選手2人を励まし、スピードを調整しながら熱海サンビーチを目指した。
大会規則で完泳の制限時間は4時間。3時間49分で29位の「ウォーターポロんず」がゴールしたが、桜ヶ丘はまだ沖合。大会役員をはじめ、市民、出場選手らは時計を見ながら「あと少しだ、頑張れ」と声援を送り見守った。緊張した時間が約10分。が、タイムアウトとほぼ同時に3人が熱海サンビーチに入り、劇的な完泳となった。海水浴客もゴールに駆け付け、優勝チームにも勝るとも劣らない大きな拍手が送られた。
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