
◇ヤマハ・レディース葛城最終日(3日・静岡県葛城GC=6568ヤード、パー72)
大会連覇を狙う渡邉彩香(22)=大東建託=は6バーディー、2ボギー68で回り、スコアを4つ伸ばしたが、通産5アンダー3位に終わり、賞金650万円を加算した。
李知姫イチヒ(37)(韓国)が7バーディー、1ボギーで通算9アンダーに伸ばし、ツアー通算20勝目を挙げて賞金1800万円を獲得。6アンダーの2位に申ジエ(韓国)。ユン・チェヨン(韓国)は渡邉とともに5アンダーの3位。2戦連続優勝を狙ったキム・ハヌル(韓国)は2オーバーの13位だった。
渡邉彩香は、善戦ではすまされなくなった自分の立場を誰よりもわかっていた。普段、人前ではどんなことがあろうと冷静に淡々と勝負を振り返る。ところが、この日は隠しても隠しきれない、怒りの表情が浮かぶ。「今は、悔しいだけです。だから、自分以上に(相手が)スコアを伸ばしたのでしようがないと、思うようにしました」。それでも割り切れるものではない。「このところ最終日にスコアを伸ばしてもダメ。そんな展開が多すぎるからです。だから、今回は何とかなったのでは…。そう思うと本当に悔しい」と話した。
痛かったのは、やはり3番のボギーだろう。スタートから、連続バーディーで波に乗っていただけになおさらだ。「もし、追いつけなかったら、悔いが残るボギーになるね、とキャディーさんとも話していた」という。しかし、シーズンはまだ序盤戦。これからが勝負である。悔しさをバネには言い古された表現だが、期待の大きさは実力の証明。次戦以降の倍返し。いや、やられた数だけ、やり返せばいいことだ。
文と写真=LPGA
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