
熱海梅園の梅や糸川遊歩道のあたみ桜が見ごろを迎え、市内の飲食店は昼食を求める観光客で混雑が続いている。一方、年始は家族ずれの観光客が多かったこともあり、夜のスナック、バー、クラブなどは比較的静かだったが、ここにきて活気が戻りつつある。熱海梅園の行楽客らに夜の街にも出てもらおうというユニークな企画が増えているからだ。
三島信用金庫熱海支店の「さんしんストリートギャラリー熱海」では、文化勲章受章者で熱海市名誉市民の彫刻家・澤田政廣(1894~1988年)の作品展が開催されている。これが意外なことに「ナイトミュージアム」として評判を呼んでいるのだ。普段は澤田政廣記念美術館に行かないと見る事のできない名品が容易に観賞できるとあって観光客や市民らが足を止めて観賞。「魚籃観音(ぎょらんかんのん)」「すなどり」「蝶と遊ぶ」「夜の雲」「救世に立ち上がる釈迦」「裸婦像」「牛」「稜風」のブロンズ像を熱心に見入っている。糸川と初川の飲食街を結ぶ道路の途中にあり、結構人通りが多く、人がまた人を呼んでいる。
今月29日には市内中央町のスナック「ミュー」が午後8時半から、チャリティー・カラオケ・イベント「第2回サザンナイト」を開く。お客さんはサザンオールスターズをはじめ、桑田佳祐さん、原由子さんの曲のみを歌い、1曲に付き100円以上を店内の募金箱に入れるシステム。だれでも参加でき、募金は後日、市社会福祉協議会へ寄付する。
2月7日には午後6時から市内銀座町のカフェ・ロカで地元の石和酒店が「ほろ酔い講座」を開く。1月29日から始まるMOA美術館「名品展」で展示される国宝「紅白梅図屏風(びょうぶ)」「色絵藤花分茶壺(いろえふじはなもんちゃつぼ)」の楽しみ方をお酒を飲みながら同美術館の学芸員などに話を聞くもので、こちらもだれでも参加できる。
3月12日には熱海商工会議所青年部が同じくカフェ・ロカで「熱海ビュッフェナイト2016」を開催する。地元のおいしいグルメを堪能しながら、同青年部メンバーと仕事やプライベートのことなど話しながら一緒に楽しもうという企画で女性は市内外を問わず参加できる。こちらは男女各15人の限定版。
糸川遊歩道のライトアップで始まった夜の誘客春の陣。こちらも百花繚乱だ。
(編集主幹・松本洋二)
◆問い合わせ
・スナック「ミュー」 0557-81-2590
・石和酒店 0557-81-0808
・熱海商工会議所青年部 0557-81-9251
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。