
沼津市戸田の御浜岬公園で12日、伝説の「瞽女(ごぜ)」を悼む「第11回ごぜ芸能まつり」があり、熱海市議で津軽三味線「小森会」を主宰する小森高正さんが演奏を披露した。瞽女は三味線や唄を披露する盲目の女芸人。戸田地区には新潟や北陸から訪れた3人の瞽女が戸田峠へ向かう雪の峠道(瞽女展望地)で息絶え、村人たちが手厚く葬った伝説がある。
渡辺周衆院議員によれば、20年ほど前、津軽三味線の第一人者である小森さんらが尽力して同展望地で供養式典が始まった。その後、小森さんが「もっと瞽女の芸人魂を知ってほしい」と奔走し、11年前からは同公園で歌や踊りの芸能大会と花火大会が加わり、今では戸田地区を代表する人気イベントに成長した。
今年も小森さんは夜の砂浜で松を背景に「月夜の瞽女物語」を熱奏。かがり火がたかれる、幻想的な会場に約1時間、三味の音が響いた。
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