
熱海市都市整備課では、繁殖期が続くカラスに気をつけるよう熱海梅園内に掲示板を張り、注意を呼びかけている。この時期のカラスはヒナや巣を守ろうと、巣の付近を通る人に威嚇や攻撃をしてくることがあるという。
通常、巣は10メートルほどの樹木や電柱などに作るそうで、写真の観光客も目の前で木から急降下してきたカラスに威嚇され、間一髪で難を逃れた。先日も本紙カメラマンが梅園橋を渡っている途中に威嚇されたばかり。
人間でさえ恐怖を感じるのだから、カルガモの心中は察して余りある。
実は1週間ほど前、初川下流の初川橋付近(ドコモショップ熱海店前)に、新たなカルガモ母子が出現した。6羽のヒナで、大きさはピンポン玉くらい。前回のカルガモの子供たちと比べると、かなり小さかった。おそらくカラスの襲撃を恐れ、慌てて疎開してきたのだろう。
安住を求めた新天地だったが、昨8日に訪れるとヒナは4羽に減っていた。カラスの襲撃か、川に流されたのかは分からない。梅雨入りし、夜中に雨が降ったこともあり、9日朝に再度訪れると、ヒナは1羽だけだった。
カルガモを自主的に見守っている、近隣のおばちゃんたちによると、水量が急激に増し、海に流されちゃったみたい、と。「グェグェ」と鳴きながら子供たちを探す、いたいけな姿が同情を誘った。
自然の摂理を目のあたりにするとともに、今年は母ガモが2羽。昨年巣立って行った8羽のカルガモが母親になって戻ってきた可能性が高い。この様子だと、来年以降もカルガモ狂想曲は続く。イベントが少ない6月、熱海の新たな風物詩に定着しそうである。それにしても…。
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