◇富士通レディース第1日(16日・千葉県東急セブンハンドレッドC=パー72)
雨が降り続く中、今季2勝目を目指す渡辺彩香(22)=ユピテル=が4バーディ、2ボギーの70で回り、首位に3打差の2位につけた。今季4勝のテレサ・ルー(台湾)が5バーディー、ボギーなしの67で首位スタート。
72で回った服部真夕、種子田香夏、申ジエ(韓国)ら7人が3位。前週優勝のイ・ボミ、昨年覇者のアン・ソンジュ(ともに韓国)ら12人が10位。アマチュアの勝みなみ(鹿児島高)は74で22位。
ツアー随一の飛距離を誇る渡辺彩香が、その武器を生かしてスコアを伸ばした。一日中降り続いた雨。「ラフに入ったらパーが精一杯」という重いラフ。イボミが、「昨日ピッチングウェッジで打ったところが、今日はユーティリティでした」と言うほどの強い風。こういうコンディションだからこそ、持ち味の飛距離は大きなアドバンテージだった。最終ホールの18番、パー4は今日のハイライトだった。幾多のドラマを生んできたシグネチャーホール。今日の平均ストロークは、4.7368。パーオン率は6.3%と2打でグリーンに乗せてきた選手は殆どいない。そんな難ホールも、セカンドショットでウッドを使う選手が多い中、4番アイアンで2オンに成功。しっかりパーをセーブした。
「このコースは距離が長いので、こういう天気のときは、飛ばせるほうがアドバンテージになります」と、十分に持ち味を生かせた。さらに、「雨の日は集中して良いプレーができる」と、雨も味方にできた。
「今日は60点です」。そう自己評価した渡邉。「ショットが良かったからフェアウェイから打てた。だから、もっとチャンスが多くても良かった…」と、渡辺らしさを発揮しつつも、まだまだ課題も見える。それでも、可能性を感じたこの日のプレーだった。明日も、ビッグドライブで飛距離だけでなく、スコアも伸ばしていきたい。
文と写真=LPGA
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