【文化】伊豆半島ジオパーク世界認定仕切り直し、熱海海底遺産を切り札に

世界ジオパークネットワーク(GGN)加盟(世界認定)に取り組む「伊豆半島ジオパーク推進協議会」の公認ガイドらでつくる「ATAMIジオネットワーク」は(北島鉄修会長)は29日午後1時から、初めての講習会「熱海の新しい魅力、ジオ」を起雲閣で開催する。
観光客に熱海のジオを知り、興味をもってもらおうと今年5月に設立した同会は、走り湯、錦ヶ浦、丹那断層、初島に加えて新たなジオポイントの発掘に向けた調査・研究を目指しており、熱海サンビーチ沖で発見され、2003年に全国的な話題となった「熱海海底遺産」に着目した。同遺跡はスキューバダイビングのインストラクター国次秀紀さんらが75年から独自に調査し、熱海サンビーチのわずか100メートル(熱海釣り堀施設の防波堤近く=写真)の水深25メートル海底で神社の石の階段や、石垣、石の回廊などを発見した。さらに錦ヶ浦にかけて石の鳥居や錨(いかり)石も見つかり、NHK、朝日新聞など全国の主要メディアで「奈良時代に海に沈んだ海底遺産か」と取り上げられた。
その後、「熱海の海底遺産保存会」が東海大海洋学部の強力を得て調査に乗り出し、海底調査を行ったが、資金的な問題や、石の科学的な年代測定が難しいことなどの事情から、この10年余り手つかずの状態が続いていた。
今回、伊豆半島ジオパークの世界認定が保留となり、来年に再挑戦することから、ATAMIジオネットワークではこの熱海海底遺産に再注目。熱海市民にジオの興味を持ってもらうとともに、”謎の海湾都市”を追究することで世界認定につなげたいと講習会を開催する。同会では市民の参加を呼び掛けている。

【ジオ講習会】
・テーマ 「熱海の新しい魅力 ジオ」
・日時   10月29日(木) 13時30分~15時00分
・場所   起雲閣ギャラリー  熱海市昭和町4-2  0557-86-3101
・内容

①伊豆半島ジオパークと熱海のジオポイント  ジオガイド 石川
②ジオの恵み 温泉と地熱発電          ジオガイド 酒井
③ジオツアーのご案内
定員    30名
参加費   500円 (当日会場にて)
申込    ATAMIジオガイドネットワーク 北島 090-6645-6170
または、事務局石川 080-1557-5659 akira.ishikawa2@gmail.com
締切    10月25日(日) 17時

 

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