
4月の県議選で初当選した熱海市選出の藤曲敬宏県議(自民党改革会議)は2日、県議会6月定例会で一般質問を行った。初登壇を応援しようと支援者111人が4台のバスを仕立て傍聴席に陣取り、初めての川勝平太知事との論戦に聞き入った。自民党熱海市議団も揃って駆け付けた。
最も力を込めた伊豆地域への移住・定住対策についての質問では、県の高齢化率(65歳以上人口)が26・8%の過去最高を更新し、熱海市では特に高く43・5%に至り、昨年、日本創生会議(座長・増田寛也元総務相)が公表した資料で県内に消滅可能都市が11市町あるなか8市町が伊豆地域だった。さらに6月4日に同会議が「首都圏でこれから介護医療がパンクしてしまう懸念が強く、地方移住対策を含める」と提言したことを踏まえ、高齢者が元気なうちに移住して必要に応じて医療・介護を受ける「日本版CCRC」への取り組み方、伊豆地域の移住促進へ対する県の考えを聞いた。
川勝平太知事は「東京移住センターをはじめ、首都圏での移住相談会、ウェブサイトなどで伊豆地域の魅力や市町と連携して広く情報発信していく」と答弁。交通アクセスの良さと温暖で温泉が豊かな伊豆地区に首都圏の元気なお年寄りを積極的に受け入れ、人口増加を促進するとともに、シルバー産業のモデル地区に期待する考えを示した。
◆他の質問 伊豆半島沿岸の津波対策、駿豆水道の運営、観光地熱海の港湾海岸環境整備、県営住宅の再生計画など
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