
熱海ワイズメンズクラブ(二見康一会長)の公開例会が22日、起雲閣であり、日本女子プロゴルフ協会の伊藤佳子副会長が「女子プロゴルフの力」をテーマに講演。今年8月5日に開幕するリオデジャネイロ五輪の女子のゴルフ出場切符について「熾烈な戦いが続いている」と強調した。
リオ五輪に出場できる女子選手は7月11日時点のワールドランキング(ロレックスランキング)の上位60人の各国2人。ただし上位15人までは同じ国から4人出場できる特別ルールがある。特例を設けたのは、世界ランクトップ10に米ツアーで活躍する韓国人選手が6人がいるためだ。昨季、日本ツアーで7勝を挙げ、賞金女王になったイ・ボミ選手はこの中に入っておらず、世界ランク18位で韓国勢の8番手。このままではリオ五輪には出場できないという。
「イ・ボミ選手はそれが嫌だから今季は米ツアーに出てメジャーに勝ってランキングを上げる作戦に出ると思う。日本人では大山志保さん(38位)が日本勢トップで2番手に宮里美香さん(39位)。これを上田桃子さん、成田美寿々さん、渡邉彩香さんが必死になって追い上げてくる。そこに前週、野村敏京(のむら・はるきょう)さんが米女子ツアーで初優勝し、日本勢の3番手に浮上する可能性がでてきた。世界ランキングのポイントは強い選手が多く出る試合が高く設定されており、あまり強いメンバーのいない3日間トーナメントの日本で優勝しても、米女子ツアーのメジャー大会の50位よりポイントが低い。ですからいま小林浩美会長と話し合っているのは、全米女子オープンとか、全英女子オープンのような世界的なメジャー大会を日本に作ることなんです」
講演では、日本女子プロゴルフ協会のジュニア育成およびシニアへの取り組みや、スコアが5アップする体操などゴルフを3倍楽しむ方法も紹介。およそ1時間にわたって会場を盛り上げた。
◆伊藤佳子(いとう・よしこ)慶大在学中に日本女子オープンのベストアマのタイトルを獲得し、プロテストにも合格。美人プロとして1980~90年代に活躍。現在、日本女子プロゴルフ協会副会長。ジュニアへのゴルフ普及、強化に取り組む。2007年に生まれ育った東京から熱海に住居を移し、昨年3月に戻るまで熱海市民だった。53歳。
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