
熱海市の今宮神社例大祭が10月20日、同神社で斎行され、神事に続いて本殿前で熱海市の指定無形民俗文化財・社伝神楽が奉納された。
社伝神楽は同神社の獅子神楽保存会(斉藤芳信会長)が800年以上に渡って受け継いできたもので、「さがりは」(四方を清める舞)、「しんびょうし」(鈴と幣束を持って神を呼ぶ舞)、「剣の舞」(左手に頼朝公の剣、右手にすずを持って悪魔を退治する舞)「くるいまい」(神が獅子に乗り移って厄除けをする舞)ー山田会長と斉藤直伸さんが奉納した。
「つるぎのまい」で使った「剣」は、源頼朝が800年以上前に旗揚げした際の同神社ゆかりの剣。頼朝が伊東より伊豆山に向かう際、平家の追ってから逃れて多賀山の一杯水へ。ここの渇きを癒やしたのち、山のふもとから聞こえてきた笛の音に誘われるように同神社を訪れ、大楠の祠(ほこら)で成功開運を祈願した。
頼朝は、源氏再興を果たせたことで同神社を厚く崇敬し、社殿を造営するとともに、この剣を奉納したと言い伝えられている。
神事では、泉明寺宮司が祝詞を奏上し、八代一雄氏子総代長、鈴木幸雄実行委員長、齊藤栄市長、勝俣孝明衆院議員、竹部隆市議会議長、藤曲敬宏県議、中島幹雄熱海市観光協会会長、島田善一熱海温泉ホテル旅館協同組合理事長、厄年奉賛会「今宮元祷(げんとう)會」の岩瀬勝也会長らが玉串を捧げ、熱海市の安全や繁栄を祈願した。
(熱海ネット新聞)
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