熱海市は5月29日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、3月から5月の宿泊客数が去年の同じ時期の3分の1以下に激減し、経済損失額は191億7千万円に上るという試算をまとめ、発表した。
月別の宿泊客数は3月が39%減の18万9980人(入湯税ベースで試算)、4月が82%減の4万6158人(熱海温泉ホテル旅館協同組合の調査)、5月が95%減の1万3858人(市の休業要請で施設の稼働率5%で試算)。この間の宿泊数は前年同期比で68・6%、54万9千人減少ーーと推計した。日帰り客も19万2千人減少した。
経済の影響については、過去の分析データから、宿泊客1人あたりの観光消費額を2万7403円、日帰り客を7083円と見積もり、経済損失額は164億5千万円。さらにホテル旅館への食材や物販などの仕入れ減少などを加味すると、経済損失の総額は191億7千万円に上る。これは今年度の市の一般会計予算(186億円)にほぼ相当する。
この日、市は2019年度の宿泊客数が前年度比3・0%増の300万2800人だったと発表した。300万人超えは5年連続。しかし、今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で客足は激減しており、更新は絶望的となった。
(熱海ネット新聞)
■齋藤栄市長 大変厳しい数字。2波も心配され、今後さらに膨らんでいく可能性は高い。感染予防の取り組みを徹底するとともに、少しずつ経済を回していくが、まだしばらくは首都圏からの移動は控えてもらいたい。
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