満月が地球の影にすっぽりと隠れる皆既月食の一部が熱海でも観測された。沖縄や北海道では5月26日午後8時9分から約20分間、珍しい皆既月蝕の天体ショーが見られたが、熱海では梅雨前線の影響で雲が広がり、月蝕が始まった午後6時44分から約10分間、雲の合間に見え、その後雲に隠れた。再び姿を現したのは午後9時11分ごろ。“本番”を挟んで月食の始まりと終わりの部分が観測できた。
皆既月食は太陽、地球、月が一直線に並び、満月が地球の影に完全に覆われる現象。しかし、太陽光で大気を通った赤い光だけが月を照らすため、真っ暗にはならず、赤銅色に見える。皆既月食は3年ぶりだが、今回は1997年9月以来となる、地球に近づいて1年で最も大きく見える「スーパームーン」と重なり、話題を集めていた。
熱海サンビーチのムーンテラスでは、マスク姿の人たちが、スマホを手に天体ショーを観察した。次に皆既月食が見られるのは2022年11月8日という。
(熱海ネット新聞•天体取材班)
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