東京五輪の熱海市のホストタウン相手国ブルネイ・ダルサラーム国(ブルネイ)のオリンピック委員会は7月5日、五輪参加を正式に決めた。新型コロナウイルスが世界的に拡大する中、ブルネイでは昨年来、感染者ゼロが続いている。国民の健康を大事に思うハサナル•ボルキア国王は、参加に慎重だったが、国民の期待と日本の真剣なコロナ対策を評価し、出場案を承認した。
来日するのは、同国オリンピック委員会役員と競泳、陸上の男子選手(各1人)、コーチなど総勢7人。当初は五輪前に熱海市を表敬訪問する予定もあったが、感染症対策のバブル方式を打ち出した大会組織委員会の意向を受け、一行は選手村に直行し、本番に備える。
参加決定のニュースを聞いた齋藤栄市長は「いま熱海はこういう状況なので大変明るいニュース。ホストタウン契約は事後交流型なので、五輪後に経済、観光、文化、教育などで相互交流をする合意ができている。心から応援したい」と期待を寄せた。
熱海市はアフターコロナ、伊豆山温泉の復旧を見据え、ブルネイ国を橋頭堡に世界の最大勢力へと発展するイスラム市場の取込みに力を注ぐ。
(熱海ネット新聞)
■ ブルネイ・ダルサラーム国(ブルネイ) 東南アジア・ボルネオ島の北部に位置し、面積は三重県とほぼ同じ大きさ。人口約40万人。敬虔なイスラム教国で、スルタン(宗教的権威)と呼ばれるハサナル・ボルキア国王が治める立憲君主制の国。公用語はマレー語。石油、天然ガスに恵まれ、アジアで最も裕福な小国として知られ、医療費や教育費は無料。所得税はなく、給与水準も高い。1984年に英国から完全独立した。
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