
熱海市下多賀の和田木神社で23日、例大祭が開かれ、和田木青年会(相磯貴弘会長)が市指定無形民俗文化財の獅子神楽を奉納した。笛や太鼓の囃子に合わせて「神拍子」「宙下」を舞い、南熱海地区の繁栄や氏子町内の家内安全を祈った。神事では、雨宮盛克宮司が祝詞を奏上し、清水正彦総代長、川口覚和田木町内会長、川口健市議らが氏子や崇敬者を代表して玉ぐしを捧げた。
江戸時代をほうふつさせる厳かな行列
御神幸行列では、獅子を先頭に裃に編み傘姿の男衆が続き、白装束に身を包んだ厄年奉賛会の若衆が神輿を担いで氏子町内を巡行した。海岸近くの「御浜地」(お旅所)でも、雨宮宮司がお旅所祭の神事を執り行い、獅子神楽「下がり端」「剣の舞」を奉納。邪気を払ったあと、お上りして神社に戻り、遷座祭を行った。江戸時代をほうふつさせる厳かな行列に、市民や観光客が見入った。
熱海市の神社で獅子神楽を伝承しているのは同神社のほかに今宮神社があるが、和田木神社で神事を司る獅子は「雄」。毛があり、舞いも雄々しく激しい。
10月15日の下多賀神社の例大祭で始まった熱海の秋祭りは、23日の和田木神社、小山神明宮の例大祭で全て終了した。
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