【文化】千利休の書状と沢庵宗彭の謡本 熱海市指定文化財に追加 

熱海市教育委員会は11月24日、市指定文化財(古文書および書籍)に、世界救世教(本部・熱海市桃山町)が所有する「千利休書状」(熱海入湯の文)1幅と「謡本熱海」(伝沢庵宗彭=たくあんそうほう=自筆)1冊の2件を加えた。  
千利休書状は31センチ×43・3センチの和紙軸装。天正18(1590)年に千利休が小田原攻めに従軍した際、羽柴下総介(織田信長の重鎮で北伊勢の支配を任されていた滝川雄利)に宛てたもので、贈物の謝礼と古田織部とともに熱海に湯治したことを伝えている。
謡本熱海は22センチ×14・5センチの紙本墨書。沢庵宗彭の作と伝えられる自筆謡本で沢庵が寛永17(1640)年4月に40日ほど伊豆山に滞在していたことが確認される。天和元(1681)年に江戸の碧屋により版木に彫って印刷、刊行されたもので記述の中で「よるひる四度のしほの出湯」と大湯間歇泉(かんけつせん)の具体的な出湯状況を伝えている。ともに史料的価値が高く、熱海市指定文化財としての価値を有すると追加した。
(熱海ネット新聞)
■千利休(せんのりきゅう)1522~91年。安土桃山時代の茶人。名は宗易。織田信長、豊臣秀吉に茶頭として仕え、茶人としての地位を確立したが、その後、秀吉に切腹を命じられ、自刃した。
■沢庵宗彭(たくあんそうほう)1573~1646。江戸初期の臨済宗の僧。一凍紹滴の法を継ぎ、大徳寺の住持となる。寛永6(1629)年紫衣事件で出羽に流され、のち赦免。徳川家光建立の東海寺の開山となる。

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