熱海市は3月22日、伊豆小型船安全協会熱海支部(鵜沢精一支部長)と「初島地区における救急患者搬送業務に関する協定」を結んだ。初島で夜間に傷病者が発生した場合、迅速な搬送・救護活動に取り組む。
これまで初島では、熱海と初島を結ぶ定期船の運行が終了し、ドクターヘリが飛行できない夜間は、島民の漁船や市内の漁船を呼ぶなどして、傷病者を運んでいた。今後は、協定により、夜間(17:30~翌朝8:30)に初島から連絡を受けた市は、同支部に船舶の出動を要請。同支部の救急協力者の船が、患者を熱海市街まで無償で搬送する。船舶には救急隊員も同乗できる。
市役所で開かれた締結式には、齊藤栄市長、鵜沢支部長のほか、同支部の佐藤勝海氏、遠藤光幸氏、西海尊志氏や初島の宮下泉副区長が出席した。宮下副区長は「初島の住民にとって夜間の救急搬送は長年の課題。本当に心強い」と述べた。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
■鵜沢精一支部長 観光客、初島の皆さんの手助けとなれるように頑張っていきたい。
■齊藤栄市長 今月末には、長年の懸案だった初島の消防防災の拠点、第9分団の詰め所も竣工する。今後も市民、観光客の意安全確保に努めていく。
手前から西海尊志氏、遠藤光幸氏、佐藤勝海氏(伊豆小型船安全協会熱海支部)
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