
9月7日投開票の市長選まで残り1カ月となる7日、熱海市選挙管理委員会は市役所で立候補予定者への説明会を開く。立候補を表明している現職の斉藤栄市長(51)、元議長の田中秀宝市議(45)、前熱海市観光協会会長の森田金清月の栖熱海聚楽ホテル社長(46)の出納責任者や事務担当者が出席して立候補届出に必要な関係書類の交付や説明を受ける。
熱海市全般に支持層を持つ斉藤氏、人口が多い市街西部地区を重点に攻める田中氏、市街中央部と東部で人気が高い森田氏。三つ巴の大混戦が予想されるが、ここにきて勢力地図に変化が起きつつある。
先月10日、独自の候補の擁立を見送り、自主投票を決めたはずの民主党熱海支部(野田勉支部長)が方向転換。実質母体ともいえる橋本一実県議の橋本かずみ後援会(福井敏幸会長)がさいとう栄後援会(富岡篤美会長)をバックアップする方針を決め、斉藤氏支援に回ったからだ。これで民主党市議団が一気に雪崩打つ可能性が高い。
背景にあるのが、来年春の県議選。自民党陣営は既に藤曲敬宏市議が党に公認申請しており、市長選で森田氏を推す杉山利勝副議長をはじめ、佐藤元昭、川口健市議(自民党・爽心会)がサポートする。強力なライバルが出現したことで、橋本氏は非自民の市長と連携することで迎え撃つ策に舵を切ったのだ。
市長選も「市長・橋本県議」VS「森田・爽心会」の構図だが、そこに保守路線を貫く自民党の田中氏が腕を撫す。31日の告示を待たずに、各陣営の神経戦は本格化している。
(編集主幹・松本洋二)
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