
熱海市伊豆山の般若院で31日夜、「伊豆山送り火供養ろうそく祭」が営まれ、3000本のキャンドルが境内を照らした。境内前の広場ではかがり火の下で豆州網代太鼓や子供たちが演奏が繰り広げられ、多くの市民や観光客が夕涼みした。
キャンドルの演出などは「伊豆山をおもしろくする実行委員会」(岡本吉浩実行委員長)が企画したもので、今年で9回目。読経が響く本堂と大師堂を結ぶ道や階段沿いに30〜45センチ間隔で灯火を並べた。
般若院は豊臣秀吉の小田原攻めの際、北条側に加わったため焼き打ちされた歴史を持ち、命を落とした伊豆山の僧兵や住民を弔っている。東日本大震災後は、犠牲者の供養を兼ねた祭事も続けている。
伊豆山の各町内会では、沿道にロウソクを並べ、地区全体がキャンドルの光に包まれた。
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