
熱海市は14日、熱海署、市消防、陸上自衛隊、下田海上保安部、熱海市医師会など37団体の協力を得て伊豆山小学校をメーン会場に市内21カ所で熱海市総合防災訓練を行った。相模トラフ沿いを震源とする大規模地震が発生し、伊豆半島東海岸に大津波が襲来。市内各所で山崩れが起き、家屋が倒壊。道路が陥没し、一部地域で火災が発生。多数の負傷者が出た。また電気、ガス、水道及び通信施設にも大きな被害が出て、交通機関はマヒ状態--という想定で行い、地元住人や自主防災関係者などおよそ3000人が参加した。
伊豆山小学校では、斉藤栄市長が視察するなか、住民たちが3つのグループに分かれ、初期消火、ライフラインの復旧、応急手当の訓練に取り組んだ。また熱海女性連絡会のメンバーがアルファ米の炊き出しを行った。
熱海港では居場所を失った観光客を海上保安庁の巡視船に乗せて、横浜港に脱出させる観光地ならではの訓練も実施した。
静岡県が昨年6月に公表した第4次地震被害想定によると、駿河トラフ・南海トラフ沿いで発生する地震・津波による死者は、県内で10万5000人、伊豆で約1万8000人。熱海市でも津波で最大60人、山崖崩れで同10人の被害が想定されている。
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