
熱海市観光協会(森田金清会長)と姉妹提携している磐梯熱海温泉観光協会の訪問団が28日、JR東日本のお座敷列車「宴(うたげ)」(6両編成)を仕立て熱海駅に到着した。
2011年3月の東日本大震災の際、熱海市観光協会は市内の旅館やホテルに呼びかけ、タオルや洗顔用具、パックご飯といった支援物資を届けたり、復興ツアーを開催したりして磐梯熱海を側面支援した。 今回の訪問は「これまでの交流に感謝を伝え、今後もどんどん交流していくため」(同協会・武田守弘事務局長)という。
午前7時10分に菅野豊同協会会長をはじめ、郡山市議4人、商工会代表、一般市民など102人を乗せてJR磐越西線・磐梯熱海駅を出発した一行は、東北線、武蔵野線などを経由して東海道線に入り、午後3時48分に熱海駅に到着。その足で熱海市役所に田辺国治副市長を訪ね、支援への感謝を改めて伝えた。
29日は熱海梅園でミス郡山や磐梯熱海開湯太鼓保存会などによる観光PRを行う。
熱海市観光協会も4月下旬にお座敷列車「華(はな)」で磐梯熱海温泉を訪れる1泊2日のツアーを予定している。
(編集主幹・松本洋二)
◇磐梯熱海温泉 福島県郡山市の温泉。鎌倉時代、源頼朝の平泉征伐の論功行賞で安積郡(現在の郡山市)を支配することになった伊東一族が、故郷の伊豆国をしのんで「熱海」の名を付けた。来宮神社もある。
◇姉妹提携 両観光協会は1989年に姉妹提携。同年、磐梯熱海は臨時列車で約120人が熱海を訪問。以来、毎年「梅園梅まつり」で観光キャンペーンを開催。2012、13年4月には、熱海が福島第一原発事故の影響で風評被害を受ける磐梯熱海へ復興支援ツアーを実施。
【写真】熱海駅で菅野豊会長(磐梯熱海)を出迎える森田金清会長(熱海)
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