【編集室】梅園効果で市内経済も活況

園全体で見頃を迎えた熱海梅園には連日、多くの観光客が訪れている。ネット時代を迎え、全国の梅の開花状況はスマホやパソコンですぐにわかるが、いずこもまだ「ちらほら咲き」「咲き始め」。「日本最速」を謳い文句にし、「いちばんの見頃」に突入している熱海梅園が異彩を放つ。前週は土日で熱海市の人口の半分に相当する1万9286人が来園した。この梅園特需で市内の飲食店や土産店も「忙しい」と口を揃え、活況が続いている。
面白い話を聞いた。この季節の熱海の忙しさは桜と梅のお陰だが、「イスラム国の問題」も微妙に影響しているという。実は湾岸戦争の折、熱海は大盛況だった。海外旅行を取りやめた首都圏の旅行者が近くて安全・安心の熱海に訪れ、咲見町のお店の人は駅に荷物を届ける際、桃山を迂回して行くことも多かったそうだ。その時ほどではないものの、今年は忙しさが続いているという。
私財を投じ、熱海梅園の整備に尽力し、熱海を再び隆盛に導いた大塚実さんの顕彰記念碑の記念樹も見頃に。春を先取りする来園者に優しく微笑みかけている。
(主幹・松本洋二)

◇大塚実・顕彰記念碑 梅園入口に設置され、白御影石製で縦50センチ、横74センチ。私財を提供して、明治19年の開園以来の大規模な改修に尽力した大塚実氏(大塚商会名誉会長)に感謝の意を込め、「梅園を永く守り育んでゆくこと」を誓う文言が刻まれている。平成21年11月21日に除幕式を行った。

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