
熱海温泉の春を彩る「熱海をどり」を前に熱海芸妓置屋連合組合は18日、熱海花柳界の始祖・故坂東三代吉師匠の菩提寺・大乗寺(熱海市上宿町)で「撥扇(はっせん)塚供養祭」を開いた。
本堂での土屋貫栄住職、土屋貫諦副住職による法事に続いて、芸妓を代表してあやめさんが「撥(ばち)や扇(おうぎ)を壊れないように大切に扱っているが、長い間には壊れて使えなくなるものもある。それらに感謝し、熱海温泉発展のため、芸妓一同これからも精進します」と祭文を読み上げ、芸妓衆40人が使えなくなった扇や三味線のばち、糸、茶道具などをたきあげ、供養した。
式では斉藤栄市長、内田進熱海商議所会頭、橋本一実県議、高橋幸雄市議会議長らが祝辞を述べ、およそ60人の出席者を前に西川千鶴子組合長が「今年の熱海をどりでは3人の芸妓が初めて踊る。28日、29日の本番に向け、いっそう稽古(けいこ)に励みます」と感謝の言葉を述べた。
(熱海ネット新聞)
◇撥扇塚
芸妓が使う三味線の撥(ばち)や扇などの道具を納める供養塔。熱海花柳界の始祖・故坂東三代吉師匠の菩提寺・大乗寺に熱海芸妓置屋連合組合が中心になって建立。供養祭は平成4年にはじまり、今年が23回目。
出席者
西川千鶴子組合長
撥扇を供養する熱海芸妓
あやめさん
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