【社会】丹那トンネル感謝祭 熱海の繁栄築いた67柱に感謝


熱海市と熱海市観光協会は4月5日、市内梅園町の丹那トンネル殉職碑前で第39回「丹那トンネル感謝祭」を開いた。同トンネルの開通で熱海市が飛躍的発展を遂げたことに感謝し、齊藤栄市長、中島幹雄協会会長をはじめ、藤曲敬宏県議、宮原智子JR東日本熱海駅長、高橋満康JR東海熱海駅長、市議、市幹部、観光、JR関係者らおよそ50人が参列した。
齊藤市長は「丹那トンネルは東の熱海側と西の函南側から工事を始め、7年で完成する計画でしたが、当時は丹那断層など現場の地質構造が十分に解明されていなかったことから大変な難工事となった。箱根芦ノ湖の3倍分もの膨大な湧水と温泉湯土が工事を阻害したため、着工以来16年という大変長い工事となった。工事従事者は延べ250万人を超え、この間に大事故も6回発生し、殉職者67名。重軽症者332名を数えた。この尊い犠牲者こそ、熱海温泉発展の人柱ともいうべき方々であり、熱海市民にとって決して忘れてはならないこと。丹那トンネルの恩恵に感謝し、冥福を祈ります」と感謝の言葉を述べた。
丹那トンネル(7841m)は大正7年3月に工事が着工され、昭和9年12月1日に開通。この間、250万人が工事に従事。1日平均500人が3交代24時間体制で敢行した。大正8年4月のは東口坑口より300メートル奥で大崩落があり、16人が殉職。16年に及ぶ大工事で67人が犠牲になった。
◆中島幹雄協会会長 今の熱海の発展は、この丹那トンネルなしには語れない。丹那トンネルの開通で首都圏と熱海が1本のレールでつながり、観光地熱海の礎になった。命がけの工事に関わった多くの先人に感謝したい。
◆丹那トンネル 昭和9年に丹那トンネルが開通するまで東海道本線は、現在の御殿場線を経由していた。同トンネルの開通で東海道本線のルートは「熱海―函南」経由となり、熱海は飛躍的に発展。完成には16年の歳月(1918年3月~34年12月)を費やした。開通時の延長は7804m。
◆大崩壊事故 1921(大正10)年4月1日、丹那トンネルの東口工事現場で起工以来最初の大崩壊事故が発生。坑口から300m(現在の熱海梅園内「香林亭」あたりの直下)の地点で長さ約70mにわたって崩壊。作業中の33名が生き埋めになり、8日後に奇跡的に救出された17名を除く16名の命が奪われた。1924(大正13)年の湧水事故や1930(昭和5)年の北伊豆地震による崩壊事故、その他の事故の犠牲者も含め、計67名が工事中に殉職。









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