熱海でもっとも歴史のある和田木地区の「どんどん焼き」が1月15日、網代駅に近い大縄海岸で行われ、無病息災と五穀豊穣(ほうじょう)を祈る炎が一気に燃え上がった。一度途絶えたものを「和田木親と子の会」(佐藤真理子会長)初代会長の川口市雄さんが町おこしの一環として復活して以来40数年続いている。同会の家族と和田木町内会(川口覚会長)が竹林から切り出した竹にお正月飾りや護守、だるまなどを加え、高さおよそ20メートルに組み上げた。
竹は1年間、寝かせて乾燥させたものを使うのが伝統で、点火するやパチパチと音を立て瞬く間に燃え上がった。
地元の土屋良一さんによれば、和田木地区は古くから農業が盛んで、お盆の季節になると害虫駆除のため、大縄海岸で大規模なたき火を実施。多賀海岸とは別に108基のかかり火が夜空を焦がしたという。お正月には「どんどん焼き」。子どもたちはこの2つの行事を何より楽しみにしていた。
厄よけとされる焼いた竹は、町内会や地元消防団員細かく割って参加した人たちや町内に配った。それぞれ自宅の玄関などに飾り、魔除けや豊作を祈念する。
(熱海ネット新聞)
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