
網代で34・8度を記録した26日、海難事故を防ごうと多賀湾で伊豆小型船安全協会熱海支部(鵜沢精一会長)、下田海上保安部(福井孝之保安部長)、熱海署(及川博行署長)が合同で海難救助訓練を実施した。
沖合で一人船長の小型船の船長が体調を崩し、海上保安庁への緊急通報電話番号「118」に救助要請したことを想定。電話は横浜の管区海上保安本部の運用司令センターにつながり、救助出動指令を受けた同支部のパトロール艇「しぐなす」「マックス2」が出動。下田海上保安部の警備救難艇「ぽらりす」、熱海署のパトロール艇「はやぶさⅡ」など6艇が連携して、船長を救助し、無人となったボートを戸又港(伊豆多賀港)に曳航した。実戦さながらに3つの場面を想定し、3トップが陣頭指揮して人命救助に取り組んだ。
また熱海サンビーチ沖や長浜、網代方面を巡回し、プレジャーボートや水上オートバイなどの利用者に救命胴衣の常時着用、居場所の確認などを訴えた。
海保は「118番」のPR活動に取り組んでいるが、昨年1年間だけでも全体の50万5355件の99%、50万600件が間違いやいたずらだったという。それでも有事に備え、訓練は欠かさない。これも「日本一の温泉観光都市」を目指す熱海を支える貴重な財産だ。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。