
5期目を目指す公明党の米山秀夫議員(57)にとって、今回の市議選は当選とともにもう一つ重要な使命を持つ。選挙戦直前に夢想だにしなかったアクシデントが起きたからである。
今回の市議選で公明党は支部長の米山氏とともに勇退する金子芳正議員(66)に代わって新人の野田秀作氏(49)を擁立した。立候補も表明。しかし、事務所開きを予定していた3月25日の直前に、突然体調を崩して立候補を断念した。
一部には金子氏をピンチヒッターにという声もあがったが、党県連は「現職中に69歳を超えてはならない」という党規に例外を設けず、市議選立候補者を米山氏1人に決めた。
熱海市内の公明党の基礎票は2500といわれ、これで米山氏の当選は容易なものとなった。同時に新たな戦いも始まった。県連は4年後の市議選は「2人当選」を想定している。そこで他陣営の草刈り場にさせないためにも、米山氏には「2人分の得票で勝利」を期待。議席獲得とともに支持者の結束を最重要視している。投票率にもよるが、目標は2000票。他の候補とは一つ上のステージの選挙戦。陣営の士気は高く、一致団結。
「米山は大丈夫、という声が一番怖い。その声をもとに他陣営が入り込んでいる。油断できません」。米山氏は聖域防衛というもう一つのテーマとも戦っている。
◆米山候補の政策
・結婚し子供を産み育てやすい環境の整備
・「こども課」設置による、切れ目のない行政サービスの提供を推進
・観光関連予算および補助金の適正化
・「未病治療」を「テーマにした、温泉・飲食事業の促進
・地域包括ケアシステムの早期構築
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