
◇ヤマハレディースオープン葛城第2日(3日・静岡葛城GC山名=6568ヤード、パー72)
15位で出た渡辺彩香(21)=ユピテル=が2バーディーの70で回り、通算2アンダー。前週優勝の笠りつ子、昨季賞金女王で大会連覇が懸かるアン・ソンジュ(韓国)、斉藤愛璃、藤田光里とともに2位に並んだ。
藤本麻子が5バーディー、1ボギーで回り、通算9アンダーで首位をキープした。2位と7打差は、4日間大会で2ラウンド終了時点の最多記録。
この日のラウンド、渡辺彩香の自信は確信に変わった。2バーディー、ノーボギー。首位の藤本に7打差をつけられたが、闘志は全く衰えていない。「気持ちのいいバーディーがとれました。戦えるゴルフです」と前を向いた。複数回V、賞金女王という大きな目標を掲げて挑んだ、今シーズン。ところが、開幕から3戦予選落ちを喫するなど、想定外の事態となった。オフのスイング改造が大きく影響? 誰もがそう思ったに違いない。しかし、前週の『アクサレディス宮崎』のプロアマ戦で大きなヒントを得た。LPGA相談役・樋口久子とラウンドし、悩みを打ち明ける。
「スイングを後ろから見ていただくと、方向性の問題だけ、ということがわかりました。自信をもって、とエールをいただいたら、とても気が楽に…」。ひとことでスランプが解消してしまうのだから、ゴルフは不思議なスポーツだ。それどころか、ストレートボールをきっちりと打つようになって、飛距離アップのおまけまでついた。「10ヤードぐらいのびて、270ヤードぐらい。7打差でも最終日まで絶対にあきらめない。私は、雨とか風が嫌いじゃありません。ショットの調子も上がっていますからね」。これまでの4日間大会の予選ラウンド終了時点での、首位と2位の最多差は、1993年ワールドレディスなどの『6』だ。ニュースイングの絶好の腕試しとなる。
文・写真=LPGA
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