
日本全国がひな祭りに沸いた3日、熱海ではあたみ桜が葉桜に姿を変えた糸川にかかる橋や川沿い遊歩道の清掃が行われました。
なぜこの日に清掃かというと、徳川家康が湯治のため熱海温泉を訪れたのが、慶長9年(1604年)3月3日。この史実に基づいて、「家康来熱400年委員会」(二見康一委員長)の皆さんが、06年から毎年この日に「橋洗い」という名称の清掃を実施しているのです。
芹沢書店のはす向かいの「御成橋」の名は、家康が熱海に御成りになったことに由来しており、橋には家康が詠んだとされる「春の夜の夢さへ波の枕哉(かな)」の句が刻まれています。
「橋洗い」には熱海ワイズメンズクラブのメンバーや糸川周辺の町内会人たちも参加。御成橋から浜町観光通りの桜橋までの川にかかる橋の欄干を磨き、遊歩道を掃き清めました。
普段、何気なく通っている橋にも歴史あり。熱海のおもてなし文化の奥深さを改めて知らされた1日でした。
(編集主幹・松本洋二)
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