
熱海市議会は20日、最終本会議を開き、熱海駅前広場整備事業に伴ってバスやタクシーの停車場などを制限する条例改正案を否決した。一方、指定業者の選定(姫の沢公園と同自然の家)の2議案は市が撤回。斎藤栄市長が上程した3議案が成立しないという大混乱の中で閉会した。
「駅前広場条例の一部改正案」の採決では、杉山利勝議員(写真)が反対の立場から討論を行い、「タクシー乗り場を以前の場所に戻してほしい、と求める市民は多い。改正条例がこのまま施行されれば、駅前広場の利用に混乱を生じ、利便性の向上につながるとは思えない」と述べた。賛成討論はなかった。起立採決ではホテル・旅館の送迎バスの取り扱いがあいまいなことなどから賛成1、反対15で否決した。
◇駅前広場条例の一部改正(63号議案)駅前広場に自家用自動車の降車場および一時駐車場(20台分)を整備したのに伴い、バスやタクシーの進入を禁止。一時駐車場は最初の30分までは無料、以降は30分ごとに400円と定めた。16日の観光建設公営委員会でも否決。
◇採決(議長=高橋幸雄)
賛成議員(1)=越村修
反対議員(15)=山田治雄、金森和道、小森高正、鎌田武俊、川口 健、藤曲敬宏、佐藤元昭、杉山利勝、村山憲三、金子芳正、米山秀夫、蛭川麻季子、梅原一美、田中秀宝、稲村千尋
◇議案第68号 指定管理者の指定(姫の沢公園)=撤回を全員起立で承認
◇議案第69号 同(熱海市立姫の沢自然の家)=撤回を全員起立で承認
定例会では「平成25年度熱海市一般会計補正予算」などほかの13案件は原案通り可決した。
【写真】市が上程を撤回した「指定業者の選定」2議案を全員起立で承認=11月定例会最終日
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