
東日本大震災から4年を前に熱海市は8日、市内の沿岸部で相模トラフ沿いの巨大地震を想定(M8・7、震度6強)した津波避難訓練を実施した。27自主防災会のほか、行政、観光、警察、消防など約1800人が参加。観光客やイベント参加者を高台まで避難させる訓練を実施し、津波への備えを確認した。
熱海港では、初島便に乗船を予定していた栃木県鹿沼市の食生活改善推進委員会の9人など13人が参加。山田司朗総務部長ら富士急マリンリゾート熱海営業所のスタッフが避難ビルに指定されているウオミサキホテルの5階まで階段を使って避難誘導した。
熱海サンビーチで3月定例会を開いていた熱海ビーチクラブは、サイレントと同報無線で大津波警報が出ると、参加者を津波浸水区域外の古屋旅館前まで避難。内村智弘代表は「熱海のビーチは避難場所さえ分かっていれば5分で避難出来る安心して楽しめるビーチ。ただ事前の知識がある事が前提となるので、訓練に参加することが大切」と話した。
マックスバリュ熱海店には清水、中央渚、旭町、旭町2丁目の住民らが避難した。
◇想定地震 相模トラフ沿いのM8.5の地震が発生した場合、熱海中心部で最大10メートル、伊豆山、上多賀、網代で最大12メートル、初島では最大18メートルの津波が予想される。
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