
仲秋の名月の27日夜、伊豆山神社で十五夜祭があり、「第64回源実朝を偲(しの)ぶ仲秋の名月 伊豆山歌会」を催した。月明かりの下、原口尚文宮司が厳かに神事を執り行い、斉藤栄市長をはじめ、来賓、参列者が玉串を捧げた。続く献歌では、出席歌人が順に句を詠みあげ、地元中学生5人が頼朝の舞を奉納。加藤登美緒さんが琴を、須藤英二さんがフルートを献奏し、熱海にゆかりが深く、歌人でもあった鎌倉3代将軍実朝をしのんだ。
◆源実朝(みなもとのさねとも) 鎌倉幕府第3代将軍、歌人。幕府を開いた源頼朝の4男。母は政子。兄の頼家が追放されると12歳で征夷大将軍。歌人としても知られ、伊豆山神社に参拝に訪れる際に十国峠で詠んだ「箱根路を我が超え来れば伊豆の海やおきの小島に波のよる見ゆ」は有名。
◆歌会 29都道府県から一般の部に301首、小学生493首、中学生783首の応募(ほかに当日投稿98首)があり、歌人の小池光、花山多佳子、春日いづみ、大松達知各氏が選考。午後3時半から熱海市伊豆山のハートピアホテルで授賞式と講評があった。
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