【ゴルフ】渡辺彩香が高校時代過ごした埼玉で今季2勝目、日本人賞金ランクトップ

◇樋口久子Pontaレディース最終日(1日・埼玉武蔵丘GC=パー72)
トップで並んで出た渡辺彩香(22)=ユピテル=が7バーディー、1ボギーの66をマークし、通算11アンダーで今年4月の「ヤマハレディース葛城」以来、今季2勝目となるツアー通算3勝目を挙げた。優勝賞金1260万円を獲得し、賞金ランキング3位、日本人トップに浮上した。2日連続でベストスコアをマークして勝利を勝ち取った彩香は「調子が良くて、勝つなら今週かなと感じていた。アマチュアには負けられないと思っていたし、いい緊張感で戦えた。高校時代を過ごした埼玉県で勝てて達成感がある」と話した。2位は4打差の藤本麻子、3位は葭葉ルミ。アマチュアの畑岡奈沙(茨城・翔洋学園高)は4アンダーの7位だった。

あやかがっつ

大感謝祭。この日の渡辺彩香の優勝は、この4文字に凝縮されている。「樋口相談役の冠大会で勝つことができて、本当にうれしい。やっと優勝してくれたね、という言葉をくださって、ようやくホッとできました」と安どの表情を浮かべた。絶対に勝つ。この日の渡邉は気迫が違った。1番からギャラリーをわかせた圧巻のプレーを披露。前日までは混戦が続いたが、中盤からはひとり旅の独走で今季2勝目を飾った。目標だった年間複数回Vをクリアしたが、開幕戦から3戦連続予選落ちが続き、苦しいスタートだった今季。浮上のきっかけは、『アクサレディスゴルフトーナメントin MIYAZAKI』のプロアマ戦だ。同組で今回の大会名誉会長・樋口久子とプレー。「スイングを後ろからみてくださって、方向性の問題だけということがわかった。もっと自信をもってプレーしなさい、というエールがものすごいパワーに変わりました。恩返しがようやくできた感じです」と明かし、翌週の『ヤマハレディ―スオープン葛城』で今季初優勝を飾っている。

また、渡辺にとって会場の埼玉県は、いわば準ホームといえる思い入れが。高校の3年間、自宅から新幹線で静岡から埼玉へ通学した。「楽しい思い出ばかりです。今回も、同級生などたくさん、懐かしい顔が応援に駆け付けてくれた。いいプレーを見せることができて、良かった。これも恩返しです」と語っている。そうはいっても、開幕前、「出場できるか?」という一大ピンチに見舞われた。風邪をひき、10月25日の夜には38.2度の発熱。翌日のプロアマ戦でも37度以上の微熱が・・・。「しっかり睡眠をとったら、とても良くなった」。驚異的な回復力も渡邉を支える源だ。

最終日、目指したのは優勝だけ。プロのプライドを賭けた。首位タイで並んでいた、同組でプレーするアマチュアの畑岡奈紗は、LPGAツアー初出場。「飛距離の出る選手とプレーするのは、闘志が湧く。もちろん、プロの意地で負けられない、と思っていたし、その分、少しだけ緊張していました。16、18番でティーショットが、1ヤードぐらい負けちゃったのが悔しい。畑岡さんはスイングに切れがあり、将来がとても楽しみですね」。

この日はワンワンワンと1が並ぶことから、1987年から犬の日に制定されている。渡辺の自宅には8匹の愛犬が。「疲れて帰った時、癒してくれますよ」と、11月1日は自身を取り巻く、すべてに感謝のメッセージを送った。ただ、勢いを止めるわけにはいかない。「残り4試合、まだ優勝のチャンスはあります。イボミさん、テレサ・ルーさんには賞金ランキングで前半、離されてしまったけど、日本人トップになりたい」と宣言した。

写真・文=LPGA

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