
伊豆多賀駅構内で14日に起きた信号トラブルで、熱海駅-伊東駅間の上下線が午前10時半過ぎから約4時間にわたって運行がストップした。熱海駅のバス、タクシー乗り場は観光客で大混雑し、NHKニュースでも報じられたが、無人化の影響で網代駅と伊豆多賀駅も大混乱していたことがわかった。
15日の議会運営委員会で高橋幸雄議員が「無人化で熱海駅以外の駅でも大混乱だった。JRから乗客やホテル旅館に何の説明がなく、対応がひどすぎるという苦情が多く寄せられている。JR側に強く申し入れてほしい」と要望。斉藤栄市長は「すぐに職員に聞き取りさせ、JR側に申し入れる」と約束した。
網代駅では週末をホテル、旅館で宿泊した観光客の首都圏などへ戻る時間帯と重なり、構内が大混雑。駅員不在のため、案内や説明がなく、ホテル旅館や観光協会などに問い合わせが殺到。しかし、こちらにもJR東日本側から情報が届かず、対応できない状況が続いた。JR東日本は、熱海駅と伊東駅の間で20台のバスを往復させる措置をとったが、9400人の乗客はさばききれず、乗れない客もいたという。熱海駅のタクシー乗り場も満杯で、伊豆多賀、網代温泉に向かう旅行者は長時間乗車できなかった。
トラブルの発端となった伊豆多賀駅構内で起きた信号トラブルも、駅員が常駐していれば、事前に信号ランプの異変に気付いたとみられ、懸念された無人化の弊害が形になって現れた。
◆14日の運休トラブル JR伊東線の伊豆多賀駅構内で14日午前10時半ごろ、東京発伊豆急行下田行きの特急「踊子」が、同駅に到着の際、電車の進行・停止を指示する信号機2基が点灯せず、停止した。これに伴い、熱海駅-伊東駅間の上下線が約4時間にわたり運転を見合わせた。踊子は午後2時41分に運行を再開したが、このトラブルで上下線で6本が運休、約9400人に影響が出た。JR東日本は、熱海駅と伊東駅の間で20台のバスを往復させる措置をとった。信号トラブルの原因は電源ケーブルの劣化と見られる。写真=小松充仁さん撮影
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