気象庁のよると12月29日の熱海市の最低気温は1度、この冬一番の冷え込みを観測した。大型寒波で1月下旬の寒さとなる中、熱海梅園の迎月橋(げいげつ)付近で「十郎」が開花した。
十郎は小田原(神奈川県)で生まれ、果肉が厚く柔らかいことから梅干用品種の最秀品とされている。小田原の梅は歴史が古く、戦国時代の武将、北條氏が統治していた以前から梅の栽培が行なわれ、江戸時代には「東海道中膝栗毛」などに梅漬が小田原の名産品として登場している。
熱海でもこの熱海梅園の十郎梅などを使い、食品卸会社「東明」(田原本町、岸幸宏社長)が梅干しを作り、人気商品になっている。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
■開花している梅(12月29日現在)
八重野梅、増井緋梅、紅冬至、未開紅、甲州野梅、一重野梅、玉牡丹、緋の司、十郎、冬至梅、八重寒紅
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