初島・熱海団体競泳 伊東高が3連覇 終盤で八王子、静岡商突き放す

「第72回初島・熱海間団体競泳大会」(熱海市主催、同市体育協会主管)が8月4日、熱海湾で開かれ、県内外から出場した30チーム・90人が、初島港から12キロ離れた熱海サンビーチのゴールを目指して力泳した。気温32度、海水温26度。序盤からデッドヒートが続き、静岡商業高校、八王子水泳愛好会(東京・社会人)を追う展開となった伊東高校水泳部が、終盤でスパートをかけ、奪首に成功。熱海サンビーチに入っても接戦が続いたが、最後は八王子を1分4秒差引き離し、2時間9分5秒で3年連続9回目の優勝を果たした。

競技大会終了後、渚親水公園ムーンテラスで表彰式が行われ、齊藤栄市長が文部科学大臣杯、優勝旗、県知事杯、熱海市長杯を優勝した「伊東高校水泳部」(高栖彗、杉本碧波、清水堅介)に授与した。

■伊東高校水泳部・ 高栖彗(3年、伊東・門野中出身)「最初は負けていて優勝は難しいと思ったが、最後は高校生の若さを生かして粘り切れた。3連覇できて良かった」
■ 杉本碧波(1年、多賀中出身)「途中波のうねりで自分の泳ぎができず、苦しい時間帯もあったが、最後は楽しく泳げた。伊東高校の伝統を守れて良かった」
■ 清水堅介(同)「二人の足を引っ張れずに泳ぐことができた。来年、再来年の優勝につなげたい」

敢闘賞には、唯一の小学生チームながら26位に健闘した熱海市の「シャトーSCジュニア」(赤山永和、井戸俊吾=ともに第二小6年、川口将輝=多賀小6年)と東京から親子で参戦して24位に入った「中島船」(中島丈幾、優子、京愛)が選ばれた。

2位八王子水泳愛好会、3位静岡商高、4位宇佐美スイミングクラブ(伊東市)、5位海王(東京・社会人)、6位高校葉山(神奈川)の上位6チームが来年大会のシード権を獲得した。(熱海ネット新聞)

■初島・熱海間団体競泳大会 熱海市の初島港から熱海サンビーチまでの海上約12キロを3人1組のチーム対抗でタイムを競う。制限時間4時間。大正15年(1926)8月4日に始まり、復活後の第1回大会が昭和23年(1948年)。日本最大の団体競泳大会で今年が72回目。

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