
熱海市伊豆山の般若院で8月31日、小田原攻めで豊臣秀吉に滅ぼされた伊豆山権現(伊豆山神社)の僧兵や地域住民の先祖の供養をかねた「伊豆山送り火供養・ろうそく祭」が開催される。午後5時半から本殿で岡本慈興住職が法要を営み、広場に移動。午後6時から住職、齋藤栄市長らがたいまつに点灯し、僧兵の勇敢さをたたえ、供養する。
当地には豊臣秀吉の小田原攻め(1590年)の際、北条側に加わったため、焼き打ちされた悲しい歴史がある。戦前までは地域住人が毎年8月31日に送り火供養を行い、その際に命を落とした3000人の僧兵と関東大震災の犠牲者を供養してきたという。
「伊豆山をおもしろくする実行委員会」(岡本吉浩実行委員長)が14年前に復活させ、本堂と大師堂を結ぶ道や階段沿いなどにに、以前の送り火に代えて約3千個のフローティングキャンドルを並べて供養する。
ステージイベントは、ハッピー ザ アンサンブル、目黒ひとみ歌謡ショー、Boxing school FIST、スタジオ バハ レル ハールのベリーダンス、豆州網代太鼓の演奏などがある。時間は午後5時から9時。
(熱海ネット新聞)
■問い合わせ 実行委員会(岡本委員長090ー3250ー4922)
■般若院 (はんにゃいん)真言宗の古刹。山号は走湯山。伊豆八十八ヶ所霊場の二十四番札所。もともと伊豆山神社の境内にあったが、明治の神仏分離により、伊豆山神社から2~3百メートル西に移転。源頼朝はこの寺で平家討伐の願をかけた。
■アクセス 熱海駅バスターミナルより伊豆東海バス「伊豆山循環」または「七尾原循環」で般若院前バス停下車。約7分。
コメント
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本日、伊豆山の共同浴場を利用しました。帰宅してこれを書いております。
熱めの湯でしたが、不思議なことに、こわばっていた足が軽くなり、こんな効能があるのかと思った次第。
入浴後、地元の皆さまが、浴場の近隣でろうそくを灯しておられるのを眼にして、何か謂れがあるのかな、思っていたところ、帰宅後にネットで調べてみたら、こんな故事があったとのことで、少々驚いた次第。
共同湯も、また利用したいです。