熱海で温泉医療研修会、熱海温泉の自宅利用者と健康データの相関性に注目

日本温泉気候物理医学会(東京都中央区)は9月29日、熱海後楽園ホテルで東海北陸地区の温泉医療研修会を開いた。東海7県をはじめ、沖縄、京都、栃木などから温泉療法医・温泉療法専門医を目指す医師、医療関係者、温泉医学に関心を持つ一般市民など約70人が参加した。
正しい温泉療法の指導を行ったり、温泉療養者に対する療養相談に対応できる専門医の養成目的で毎年、全国のブロック単位で研修会を開催。今回は同学会評議員の渡辺修一温泉療法専門医(熱海市田原本町、渡辺耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニック病院院長)が座長を務めた。
シンポジウムでは、東京都市大学の早坂信哉教授(日本健康開発財団温泉医科学研究所長)が「熱海温泉の習慣的利用と健康指標の関連」と題して講演。2012年から浜松医大と熱海市、熱海市医師会が協同で研究を行ってきた「熱海市民の特定健診データと温泉利用者」の相関性を分析。自宅で温泉を利用している市民は血圧を下げる降圧剤の内服率が低く、週1回以上温泉を利用している人は、動脈硬化を起こして心筋梗塞や脳梗塞を発症させるLDLコルステロール(悪玉コレステロール)が低いことなどが紹介された。約3割の世帯が市営温泉を自宅や別荘に引いている熱海市ならではの貴重なデータだけに、参加者は熱心に聞き入った。
国際医療福祉大学大学院の前田眞治教授(日本温泉科学会会長)は「箱根温泉郷の温泉効果と楽しみ方」をテーマに講演した。
齋藤栄市長(温泉所在都市協議会会長)、竹部隆市議会議長(全国温泉所在都市議会議長協議会会長)が来賓として招かれ、熱海の温泉の歴史や取り組み方などを紹介した。
(熱海ネット新聞)

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