第23回伊豆文学賞の最終審査会が1月9日、熱海市のホテルニューアカオであった。静岡県に縁のある村松友視さん(直木賞受賞)、嵐山光三郎さん(読売文学賞受賞)、太田治子さん(坪田譲治文学賞受賞)が出席し、フランスをはじめ、国内外から応募があった小説・随筆・紀行207編の中から最終選考に残った10作品について意見を交換。最優秀作品1点(賞金100万円)、優秀賞点(賞金20万円)、佳作2点(賞金5万円)を選んだ。審査員の三木卓さん(芥川賞受賞)は欠席し、文書で採点を寄せた。結果は14日に発表される。
(熱海ネット新聞)
◆村松友視さん「読みやすく、素直な文章。手慣れた、書き慣れた文章。以前応募した作品の素材を作り直したような作品。色んな種類の作品が上位に揃い、決め甲斐があった」
◆ 嵐山光三郎さん「今回の作品は粒揃いで、加点を5・5とか4・5とか、コンマ5点を付けたくらい、苦労した。力を付け良い作品が集まった」
◆ 太田治子さん「練りあげて考えて素晴らしい作品になることもあるけれど、一読してさーと胸に入ってきた作品に清々しさを感じた」
■伊豆文学賞 文学のふるさと伊豆をはじめとする静岡県内の自然や地名、行事、人物、歴史などを題材とした文学作品を公募。川端康成の「伊豆の踊子」や井上靖の「しろばんば」に続く新たな文学作品や人材を見いだそうと1997年から毎年開催。
■主催 静岡県、伊豆文学フェスティバル実行委員会。
「伊豆文学賞」応募要項
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