
熱海市のカラオケ・ラウンジ「クレッセント」で発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)に関連する感染者が、新たに3人増えた。
静岡県は7月21日、県東部に住む同居家族の3人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。年齢、性別、職業は明らかにしていない。このうちの1人(静岡県114例目)は今月4日にクレッセントを利用していた。無症状という。
それでも感染が分かったのは、今月17日に県が「クラスター発生」と判断し、それまでの「熱海市のカラオケを伴う飲食店」から店名公表に踏み切ったからだ。同日、報道で知った同居する家族(同115例目、116例目)が「家族にクレッセントを利用した者がいる」と帰国者・相談者センターに相談し、保健所から家族も含めて自宅待機を指示された。保健所はPCR検査の日程を調整。3人は20日に保健所で検査を受け、3人とも陽性が確認され、県東部の感染症指定医療機関に入院した。同居家族はもう1人おり、県は濃厚接触者として検査中。
クレッセントを利用した人(114例目)は、現在も症状がないままだが、115例目の家族は13日(発症日)に、116例目の家族も16日(発症日)にそれぞれ37度台の発熱があったという。県の店名公表がなければ、コロナの感染が分からず、「知らず知らずのうちに人にうつす」感染拡大があった可能性がある。
これでクレッセントのクラスターでは、計28人が検査を受け、陽性が県内9人、県外4人の合わせて13人。陰性は県内9人、県外6人の15人となった。
県は「コロナ感染者の発生頻度が高まっていて、流行が拡大していると言わざるを得ない。首都圏からウイルスが持ち込まれた可能性が高いと考える」との認識を示し、22日から始まる政府の観光支援事業「Go To トラベル」による観光客の増加を警戒している。
この日の静岡県内の新たなコロナ感染者は、静岡市と浜松市でも確認され、計5人だった。
(熱海ネット新聞)
写真は資料(7月13日〜休店中)

■クレッセント関連の感染者 =静岡県内
7月12日公表 熱海市の成人男性
7月14日公表 熱海市(非公開)、熱海市(非公開)
7月16日公表 熱海市(非公表)
7月17日公表 熱海市の60代男性、伊豆市の60代男性
7月18日公表 熱海市の50代男性
7月19日公表 熱海市(非公表)
7月21日公表 県内東部(非公表)
【県外】7月18日神奈川県公表=小田原市の50代男性、大井町の50代女性、7月19日静岡県公表=県外に住む国際医療福祉大熱海病院の病棟スタッフ(もう1人は不明)

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