
火星が10月6日、地球に最接近する。国立天文台によれば、火星は地球の外側を楕円(だえん)軌道で公転していて、約2年2カ月ごとに地球に接近。今回は、15年ぶりの近さだった2018年7月31日の5759万キロ(遠い時は1万キロ)には及ばないものの、6207キロまで近づく。
熱海ネット新聞は前日5日〜6日未明にかけて熱海駅周辺から先撮りして天体ショーを写真に収めた。
宵には東の低空に見え、真夜中になると南の空高い位置で見え、マイナス2・6等の明るさで赤く輝く。オレンジ色の木星(マイナス2等星からマイナス3等星)よりも明るくなる。
同天文台によれば、望遠鏡を使えば、かつて運河と間違えられた黒い模様も見えるという。火星は地球の1つ外側の惑星で水が流れていた跡や有機物が見つかっていることから、生命が存在する可能性があるとして、日本をはじめ、各国が観測や探査を強化している。
最接近前後の数週間は地球と火星との距離は大きく変わらず、11月初めまで観察の好機が続く。この機会に、ぜひ熱海から火星を観察してみてください。
(熱海ネット新聞・天体取材班)
天体イラストは国立天文台HPページより
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