離島の山林火災を想定、初島で初の空中消火訓練 熱海市消防と県防災航空隊

熱海市消防本部と市消防団第9分団は10月6日、県内で唯一の有人島である初島(熱海市街から海上約10キロ)で静岡県消防防災航空隊との合同訓練を行った。県の消防防災ヘリ「オレンジアロー」を使ってグランドエクシブ初島クラブのヘリポートと隣接する海上で空中散水消火訓練や給水訓練などを実施した。
火災は、道路が狭い住宅密集地に近い山林からの出火を想定。地元の第9分団の隊員がホースを使い、水槽付き消防ポンプ車から防災ヘリ底部のタンクに給水する訓練に取り組んだ。作業を終えるとヘリはそのまま近くの海上に移動し、火災現場に見立てた海面に散水した。
機内収容・搬送訓練も行い、ダウンウォッシュ(ヘリの風圧)による転倒に注意しながら手信号で位置誘導し、負傷者役の団員3人を機内に乗せて飛び立つ訓練を通して、救急搬送する流れを確認した。
市消防本部によると、合同訓練は2017年から毎年実施。救急搬送は初島でも行ってきたが、空中消火を想定した形で行うのは熱海市では初めて。
当初は熱海観光港芝生広場で消防隊員を乗せ、初島に派遣する訓練も予定していたが、風の条件が悪く、取りやめた。
政府の観光支援事業「GoToトラベル」の対象に東京発着の旅行が追加されたことから、熱海市では観光客や宿泊客が例年並みに増えており、訓練には市消防本部から3人、第9分団から16人、県消防防災空航隊員9人が参加して有事に備えた。
(熱海ネット新聞)

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