南熱海の各所で冬に花を付ける早咲きの桜で知られるヒマラヤザクラが次々に咲き始め、季節外れの春の雰囲気を醸し出している。この桜は1968年に原産地ネパールのビレンドラ元国王(当時は皇太子)から桜の種を贈られ、市が丹精込めて日本一早咲きの桜に育ててきた。原木は熱海高校前の傾斜地にあり、多賀湾を見下ろすように可憐な淡いピンクの花が無数に咲きせ、見頃を迎えている。
市はこの木から増やしたヒマラヤザクラを長浜海浜公園、渚親水公園、多賀中学校、月見ヶ丘公園(網代)などに植栽。15年かけて整備した伊豆多賀駅近くの「さくらの名所散策路」(愛称・四季の道)でも季節外れの春の雰囲気を醸し出し、新たな観光名所になるつつある。この時期に桜と紅葉をともに楽しめるのは熱海だけ。深まる秋と日本一早い風情を同時に楽しめる。
(熱海ネット新聞)
11月14日撮影
■市内のヒマラヤザクラ 県立熱海高付近の傾斜地(1本=親木)、渚親水公園(2本)、多賀中学校体育館脇(2本)、さくらの名所散策路(14本)、長浜海浜公園(29本)、月見ヶ丘公園(1本)=計49本
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。