土石流災害で大きな打撃を受けた熱海市の復興を支援しようと、同市のMOA美術館は8月13日〜15日、「世界的ピアニスト マルタ・アルゲリッチ からの贈り物 別府アルゲリッチ音楽祭フィルムコンサート」を無料で開いている。
2017年、18年に同美術館•能楽堂でピアノコンサートを開いたアルゲリッチさんが、7月3日に起きた伊豆山地区の土石流災害を知って、「何か役に立てることはないか」支援を申し出、開催が決まった。
各日とも午前11時と午後1時半から、MOA美術館・能楽堂で行われ、大分県別府市で長年行われている「別府アルゲリッチ音楽祭」(今年の第22回はコロナ禍で中止)の過去のコンサート映像を約1時間放映。演奏曲は「ラヴェル:マ・メール・ロワ」「メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 op.49」。今回のフィルムコンサートに合わせてアルゲリッチさんが寄せたビデオメーセージも紹介し、各日、午前11時と午後1時半から公開している。
アルゲリッジさんのコンサートは人気でチケット購入が難しいばかりでなく高額。それをゆったり、無料で楽しめることから、開催中の企画展「クイズで楽しむ『冨嶽三十六景』と『東海道五十三次』」とも相まって、多くの若者が市内外から訪れている。
鑑賞するには、入館料がいるが、同美術館は7月16日〜8月31日まで熱海市民限定で入館料を無料にしている。入館時に熱海市民利用証、運転免許証などの熱海市民であることがわかるものを提示すれば、入館できる。
企画展「クイズで楽しむ『冨嶽三十六景』と『東海道五十三次』」は、9月7日まで。浮世絵風景版画シリーズの双璧をなす葛飾北斎「冨嶽三十六景」と歌川広重「東海道五十三次(保永堂版)」の全作品が楽しめる。
(熱海ネット新聞)
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