熱海市の「アカオ・スパ&リゾート(ACAO SPA & RESORT)」は11月16日、同社が運営する「ホテルニューアカオ」(本館:20階建て、250室)の宿泊営業を終了した。同日、同社のホームページで発表した。ディナーショーで人気のシアターレストラン(450席)やダンスホールはイベントなどで活用する方針。
敷地内にある同ホテルのロイヤルウイング(100室)は「HOTEL ACAO」に名称を変更し、営業を継続する。観光庭園アカオハーブ&ローズガーデンなどの営業も続ける。
ホテルニューアカオは1973年(昭和48年)に開業。相模湾や熱海の夜景、熱海海上花火大会などの眺望が人気の大型ホテルで、市を代表する宿泊施設として市内経済を牽引してきた。しかし、昨年から続くコロナ禍の影響で旅行需要の激減し、客室稼働率は約30%に低迷。今年に入ってからは繁忙期以外はほとんど休館が続き、今年8月に寺田倉庫(東京都)元社長の中野善寿氏を会長に迎え、事業の見直しを図ってきたが、築50年近い施設の老朽化も課題になり、閉館に舵を切った。
9月以降は完全に休館し、10月に社名をホテルニューアカオからアカオ・スパ&リゾートに変更。富裕層など新たなターゲットを掘り起こすとともに、文化芸術事業などを通じて付加価値を高める方針に転じている。
本館の営業終了に伴う従業員の雇用は、グループ内施設の異動を検討している。
(熱海ネット新聞)
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